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マイスター本科第14期第3回「漆の話」講座を開催しました。

2014年4月26日
マイスター本科第14期第3回「漆の話」講座を開催しました。

前半は漆造形作家の畠中博子先生による
「漆の歴史・原料・特色」など
作り手の立場からのお話を伺います。

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漆の加飾技法に使われる様々な道具や材料を直接見せて頂く事で
漆の製作工程がイメージできます。

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筆や刷毛も用途別に様々な動物の毛が使い分けられている事や
漆産業を支えている職人の話などから
どれほど多くの手間や人力が必要なのかなど・・・

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いかに複雑な工程を経て作り上げられるか、
しかもそれぞれの工程には明確な理由がある事など・・・
本やwebでは得られない貴重なお話です。

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後半は「おもてなし研究家」の福田典子先生による
「食文化における漆器の歴史と生活に活かす漆器」です。

DPP_0024 のコピー

使い手の立場から、漆器を使ったテーブルコーディネート例を見せて頂きます。

DPP_0026 のコピー

講座を終え、
漆器をもっと日々の暮らしに取り入れたいという声が聞かれました。
漆の価値をわかった上で使いこなせるようになりたいですね!

色は“文化・宗教・気候・生活習慣など”により、持つ意味や役割が異なる!!

2014年4月5日
NBM本科第13期第6回「日本の色-文化とその意味」講座を開催しました。

この講座では代表的な色について
「色彩と文化」の視点から紐解いていきます。

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代表的な色「黒」は「白」と並んで日本文化にとって重要な色です。

日本では白は神の色であり
黒は仏の色と位置づけられています。

DPP_0008 のコピー

元来、中国から仏教が伝来したときは
紅や紫、黄色といった色とりどりの色彩が用いられ
絢爛豪華な色彩でした。

しかし、仏教が武家政権と結びつくことで
質素を重んじて墨染めを用いるようになり
日本では黒のイメージが定着したのです。

又、クロは「黒」を使う以前から「玄」という文字を用いていました。
「玄武」という亀に蛇が巻き付いた神様は
北方を守る神。

DPP_0078 のコピー

北方は「暗い=黒い」場所なので「玄」の文字のついた神が担当し、
他の三方(南・西・東)にもそれぞれ色の名がついた守り神がいる。

色のついた名前を探していくと
様々な発見があり
色がどのように日本の文化に関わっているか
より深く学びたくなります!

本科最終講座で考える「これからのニッポンのモノづくり」

2014年4月5日
本科第12期の最終講座を開催しました。

本科講座では、「うつわ」「漆」「和紙」「染色」・・・など
7回に渡り日本の歴史や伝統・文化、風土など
沢山のことが詰まっている日本のモノについて学びます。

そして最終回の講座のテーマは「これからのニッポンのモノづくり」。

DPP_0001 のコピー

NBM講座全体を監修されている外舘和子先生と
日本の伝統・文化に造詣が深く「白洲家の流儀」の著者
白洲信哉氏をゲストに迎えての講座です。

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DPP_0025 のコピー1

第1部は「生活の中で楽しむ工芸」と題し
白洲家に伝わる工芸品を紹介頂きながら、
日々の生活の中での楽しみ方を伺います。

DPP_0005 のコピー1

実際に白洲先生が日常使われている「うつわ」を前にして
どう楽しんでいるかのお話に、受講生の皆さん興味深々!!

DPP_0015 のコピー1

その後、受講生それぞれが
8ヶ月間の受講でどう変化したかをレポートします。

白洲先生が編集長をしている
骨董の月刊誌「目の眼」に当日購入の特権として
サインを頂きました!

DPP_0072 のコピー1

↓こちらの仏像が白洲先生に似ていると話題に!!
DPP_0075 のコピー1

最後に外舘先生・白洲先生を囲み記念写真。
12期集合写真 のコピー

本科講座を修了し、これからがマイスターとして活躍して頂くスタートです!
「ニッポンのモノづくり」がどう凄いのか
ご自分の言葉で多くの方にお伝えください!!

本科を受講した方だけが受講できる
専科講座「うつわⅡ」が6月スタートします!
詳しくはこちらへ

https://www.nipponbrand.org/honka/senka/utsuwa02/

「日本の紙-和紙」講座から学ぶニッポンの礼節。

2014年3月29日(土)
マイスター本科第14期第2回「日本の紙-和紙」講座を開催しました。

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和紙は世界の紙の中で最も薄く、強く、風合いが美しいといわれています。

「楮(こうぞ)」「三椏(みつまた)「雁皮(がんぴ)」など
原材料により特色があり
同じ原材料でも地域により出来上がる和紙は異なります。

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講師の大柳先生は和紙造形作家。
ご自身のネットワークで集められた手漉き和紙は
日本各地の人間国宝のものなど貴重なものばかりです。

__

この貴重な和紙の標本を受講生は頂くことができます。
何種類もの和紙を実際に見比べ、触れる事はなにものにも代えがたいですね。

大柳先生が力を入れ、受講生に伝えているのが和紙を使った
「折形(おりかた)」です。
DPP_0010 のコピー

「折形」は、室町時代から上級武家の間で伝えられてきた
贈り物を和紙で包む作法。
相手を敬い、快い人間関係を保つ為の
礼をつくした心を形にしたものです。

DPP_0009 のコピー

ちょっとしたお金を渡す時に
こんな千代紙で包んで渡すと
相手の方が喜んでくださりそうですね。

DPP_0005 のコピー

DPP_0008 のコピー

和紙を日常で使うことで
心豊かな日々に繋げられたら嬉しいですね。

「日本の生活デザイン」講座で気付かされた「日本のモノづくりの力!」

2014年3月15日

マイスター本科第13期第5回「日本の生活デザイン」講座開催しました。
担当はプロダクトデザイナーの村澤一晃先生。

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今や日本は各種デザイナーの人数では間違いなく世界トップクラスというデザイン王国です。
ところがデザインという行為やその役割を知る機会はあまり多くはありません。

村澤先生の「なぜそのモノはその形をしているのか?」

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この問いかけに
「今迄何気なく目にしたり使ったりしているモノの形・意味などを改めて考えさせられ、原点に戻る事を意識し、多くの気付きを得た。」
との声が多く聞かれました。

DPP_0068 のコピー

使い手としてデザインを理解するためには、完成した姿形を見るだけではなく、
デザインされたモノの背景を知る必要があります。


身近な道具や家具を通し「デザインの訳」を知る事で
デザインの目利きとなり、
これからの日本、そして世界のモノのあり方を考えましょう。
村澤先生のプロフィールはこちら https://www.nipponbrand.org/honka/teachers/murasawa_kazuaki.html

縄文時代から続く「漆」の文化を、日々の生活で愉しむ

2014年3月15日 第12期第7回講座“「漆」の話”講座が開催されました。

アジア各地に漆の文化はありますが
日本では北海道南茅部町の石ノ垣B遺跡から
赤色漆の副葬品が平成12年に出土しました。
ナント推定9000年前です。

漆工芸品が出土した最古の遺跡といわれている
中国揚子江流域の遺跡が7000年前ですから
いかに日本の漆の歴史が古いか覗えますね。

DPP_0026

畠中博子先生から「漆の歴史」「漆の木」「漆の特色」などを学び
後半は漆造形作家である畠中先生が実際に製作で使われる
お道具類を見せて頂きます。

DPP_0021 のコピー1

金粉を撒く時に使うもの。

DPP_0031 のコピー1

受講生からの素朴な疑問にもわかりやすくお答え頂きます。

漆は日常生活にあまり使われなくなっていますが
後半は食文化と漆器に造詣の深い福田典子先生より
「食文化における漆器の歴史」と
「生活に活かす漆器」というテーマで具体的な使い方例をプレゼンテーションして頂きました。

DPP_0036 のコピー

漆器ならではの味わいを
ちょっとしたアクセントとして日々の暮らしに加える事で
豊かな気持ちになる・・・

DPP_0043 のコピー

すぐに実践できそうですね!


畠中博子先生のプロフィールはこちら
https://www.nipponbrand.org/honka/teachers/hatakenaka_hiroko/

マイスター本科第13期4回“「漆」の話”講座開催しました

2014年2月22日(土)
マイスター本科第13期第4回“「漆」の話”講座を開催しました。

講師は漆造形作家の畠中博子先生と、
特別講師の食文化研究者の福田典子先生です。

本科講座では毎回各先生から事前に質問が出されます。
今回は「漆製品」についてです。

「漆」について質問を受けることで
「漆」について考えてから講座に臨みますので
受講生にとって予習となります。
又、講師の先生にとっても受講生の皆様が
「漆」とどのような関わりがあるかを知る事ができますので
その結果を講座に反映できます。

講師と受講生双方向のコミュニケーションが
この講座の特色です。
本やインターネットでは得られないものですね。

DPP_0049

前半は畠中先生より「漆の歴史・原料・特色・・・・」など基本的な事を学びます。
その後、漆器の実物を前に加飾などについて伺います。

DPP_0065
漆造形作家である畠中先生が実際に制作で使っている道具を見せて頂き
制作工程を知る事で、どれだけ手の込んだ制作なのか理解できます。

DPP_0079
後半は福田先生による「食文化における漆器の歴史」
DPP_0082
「生活に活かす漆器」として
実際のテーブルコーディネート例を見る事で
ご自分がどう漆器を使っていけるかイメージできた方が多かったようです。

DPP_0100 のコピー

お二人の先生それぞれの「漆」への思い入れや愛情を受け
漆を身近に感じた方、もっと日常使いしたいと思った方が増えました!

ニッポンブランド・マイスター講座を受講された皆様に
ニッポンのモノづくり文化の素晴らしさを多くの方に伝えて頂きたいですね。

マイスター本科第12期6回「日本の紙-和紙」講座開催しました

2014年2月22日(土)
マイスター本科第12期6回「日本の紙-和紙」講座を開催しました。

講師は和紙造形作家の大柳久栄先生です。

DPP_0038 のコピー

大柳先生から受講生へのメッセージです。
「和紙は四季のある自然風土に育まれた
日本の文化を支えた基底材としての役割を担ってきました。
文化史をたどることは、紙の歴史をたどることと同じです。
この両者を確認し和紙のこれからを考えてみましょう。」

前半は和紙の歴史。
多くの画像を見ながら振り返ります。
DPP_0009

和紙の製造工程を「石州半紙」のDVDを通して知り
大柳先生所蔵の様々な和紙の実物に触れます。

DPP_0027

_2_ のコピー

後半、本物の和紙「半紙・千代紙・淵紅」を使っての
「折形」のワークショップ。
和紙を使った「折形」の文化は、古来より日本に伝わるもてなしの心を形にしたものです。

DPP_0041 のコピー

最も薄く、強く、風合いが美しい紙「和紙」。
日本文化を支え伝えてきた和紙の歴史や製造方法や使われ方を学ぶだけではなく
和紙を通して日本に伝わる包みの礼法から日本人の真心を再確認します。

マイスター本科第14期第1回講座を開催しました。

2014年2月15日 マイスター本科第14期第1回講座を開催しました。

生憎の大雪の為、会場の東京ミッドタウンまでお越しになれず
欠席の方もおられましたが
本科講座は他の期での振替受講ができますので
ご安心頂きました。

マイスター本科第1回講座は、オリエンテーションと
国際陶芸アカデミー会員・美術評論家の外舘和子先生による
「想像のシステムから見た日本の“うつわ”」です。

DPP_0017

外舘先生より、マイスター本科講座の趣旨と8ヶ月かけて何を学び、得ていくかのお話があり、
各受講生から自己紹介とともに受講の目的について語って頂きました。

DPP_0011

その後、「想像のシステムから見た日本の“うつわ”」講座です。

前半は日本のうつわの歴史を遡り、現代までを分かり易く学びます。

近現代では、焼き物の産地と、生産工程の違い、デザインの関係性や
「クラフトデザイン」という日本独特の作家のあり方など
初めて聞く言葉も多かったのではないでしょうか。

後半は、受講生の皆さんが持ち寄った
「日常よく使う湯呑、またはカップ」について、グループごとにディスカッション。

DPP_0028
DPP_0029
ディスカッション

皆さんそれぞれの特徴、気に入っている理由など熱く語り、盛り上がっていました。
その後、各グループ代表によるプレゼンテーション。

DPP_0047

外舘先生に講評して頂き、
焼き物の種類、作家さんの思い、使い手の姿勢など、改めて感じることも多かったようです。

外舘先生

外舘先生から、「焼き物は、日常に使うものこそ持ち主の美意識の基準になる。」
という言葉を頂き、使う側のこのような思いが、作り手のさらなる意欲やクオリティに繋がるのだと思いました。

これからの8ヶ月間で、受講生の方々のモノへの意識がどう変化するか
とても楽しみです!

マイスター本科最終講座は外舘和子先生と白洲信哉先生による「これからのニッポンのモノづくり」です。

2014年1月11日 マイスター本科第11期最終講座を開催しました。

マイスター本科最終講座は、
国際陶芸アカデミー会員・美術評論家の外舘和子先生と
文筆家でプロデューサー・月刊「目の眼」編集長の白洲信哉先生による
「これからのニッポンのモノづくり」です。

IMG_4973

前半は白洲家に伝わる工芸品を紹介頂きながら、
日々の生活の中での楽しみ方を伺います。

IMG_4971

白洲先生の祖父である小林秀雄氏(文芸評論家)が、黒田辰秋氏から頂いた木の小箱を紹介。
黒田辰秋は、近代を代表する木漆工芸家でどっしりとした力強い作風で、木工の人間国宝です。

↓こちらは白洲家で長年使い続けたもの。角が丸くなり柔らかな雰囲気です。
IMG_1566

↓こちらは白洲家所有の同じ黒田作の新品。
__

黒田の箱が、使い込まれる事で柔和な風情になり、
使っている人がもう一つの“大らかで優しい黒田”の魅力を引き出したと言えます。
日本人にとって、工芸品は日常使いのものであり
日々の生活を豊かにしてくれます。

後半は、
講師の先生方と受講生の皆様と
「これからのモノづくり」についてディスカッション。

最後に、白洲先生が編集長をされている月刊「目の眼」の販売もあり、
ご購入した本にサインを頂きました。

IMG_5008

修了がニッポンブランド・マイスターとしての出発点となります。
ニッポンのモノづくりの素晴らしさを
より多くの方に伝えて行ってください!

白洲先生のプロフィールとメッセージはこちらから
https://www.nipponbrand.org/honka/teachers/shirasu_shinya.html

マイスター本科第14期第3回「漆の話」講座を開催しました。

2014年4月26日
マイスター本科第14期第3回「漆の話」講座を開催しました。

前半は漆造形作家の畠中博子先生による
「漆の歴史・原料・特色」など
作り手の立場からのお話を伺います。

DPP_0001 のコピー

漆の加飾技法に使われる様々な道具や材料を直接見せて頂く事で
漆の製作工程がイメージできます。

DPP_0004 のコピー

筆や刷毛も用途別に様々な動物の毛が使い分けられている事や
漆産業を支えている職人の話などから
どれほど多くの手間や人力が必要なのかなど・・・

DPP_0008 のコピー

いかに複雑な工程を経て作り上げられるか、
しかもそれぞれの工程には明確な理由がある事など・・・
本やwebでは得られない貴重なお話です。

DPP_0013 のコピー

後半は「おもてなし研究家」の福田典子先生による
「食文化における漆器の歴史と生活に活かす漆器」です。

DPP_0024 のコピー

使い手の立場から、漆器を使ったテーブルコーディネート例を見せて頂きます。

DPP_0026 のコピー

講座を終え、
漆器をもっと日々の暮らしに取り入れたいという声が聞かれました。
漆の価値をわかった上で使いこなせるようになりたいですね!

色は“文化・宗教・気候・生活習慣など”により、持つ意味や役割が異なる!!

2014年4月5日
NBM本科第13期第6回「日本の色-文化とその意味」講座を開催しました。

この講座では代表的な色について
「色彩と文化」の視点から紐解いていきます。

DPP_0076 のコピー

代表的な色「黒」は「白」と並んで日本文化にとって重要な色です。

日本では白は神の色であり
黒は仏の色と位置づけられています。

DPP_0008 のコピー

元来、中国から仏教が伝来したときは
紅や紫、黄色といった色とりどりの色彩が用いられ
絢爛豪華な色彩でした。

しかし、仏教が武家政権と結びつくことで
質素を重んじて墨染めを用いるようになり
日本では黒のイメージが定着したのです。

又、クロは「黒」を使う以前から「玄」という文字を用いていました。
「玄武」という亀に蛇が巻き付いた神様は
北方を守る神。

DPP_0078 のコピー

北方は「暗い=黒い」場所なので「玄」の文字のついた神が担当し、
他の三方(南・西・東)にもそれぞれ色の名がついた守り神がいる。

色のついた名前を探していくと
様々な発見があり
色がどのように日本の文化に関わっているか
より深く学びたくなります!

本科最終講座で考える「これからのニッポンのモノづくり」

2014年4月5日
本科第12期の最終講座を開催しました。

本科講座では、「うつわ」「漆」「和紙」「染色」・・・など
7回に渡り日本の歴史や伝統・文化、風土など
沢山のことが詰まっている日本のモノについて学びます。

そして最終回の講座のテーマは「これからのニッポンのモノづくり」。

DPP_0001 のコピー

NBM講座全体を監修されている外舘和子先生と
日本の伝統・文化に造詣が深く「白洲家の流儀」の著者
白洲信哉氏をゲストに迎えての講座です。

DPP_0023 のコピー1

DPP_0025 のコピー1

第1部は「生活の中で楽しむ工芸」と題し
白洲家に伝わる工芸品を紹介頂きながら、
日々の生活の中での楽しみ方を伺います。

DPP_0005 のコピー1

実際に白洲先生が日常使われている「うつわ」を前にして
どう楽しんでいるかのお話に、受講生の皆さん興味深々!!

DPP_0015 のコピー1

その後、受講生それぞれが
8ヶ月間の受講でどう変化したかをレポートします。

白洲先生が編集長をしている
骨董の月刊誌「目の眼」に当日購入の特権として
サインを頂きました!

DPP_0072 のコピー1

↓こちらの仏像が白洲先生に似ていると話題に!!
DPP_0075 のコピー1

最後に外舘先生・白洲先生を囲み記念写真。
12期集合写真 のコピー

本科講座を修了し、これからがマイスターとして活躍して頂くスタートです!
「ニッポンのモノづくり」がどう凄いのか
ご自分の言葉で多くの方にお伝えください!!

本科を受講した方だけが受講できる
専科講座「うつわⅡ」が6月スタートします!
詳しくはこちらへ

https://www.nipponbrand.org/honka/senka/utsuwa02/

「日本の紙-和紙」講座から学ぶニッポンの礼節。

2014年3月29日(土)
マイスター本科第14期第2回「日本の紙-和紙」講座を開催しました。

DPP_0001 のコピー

和紙は世界の紙の中で最も薄く、強く、風合いが美しいといわれています。

「楮(こうぞ)」「三椏(みつまた)「雁皮(がんぴ)」など
原材料により特色があり
同じ原材料でも地域により出来上がる和紙は異なります。

DPP_0007 のコピー

講師の大柳先生は和紙造形作家。
ご自身のネットワークで集められた手漉き和紙は
日本各地の人間国宝のものなど貴重なものばかりです。

__

この貴重な和紙の標本を受講生は頂くことができます。
何種類もの和紙を実際に見比べ、触れる事はなにものにも代えがたいですね。

大柳先生が力を入れ、受講生に伝えているのが和紙を使った
「折形(おりかた)」です。
DPP_0010 のコピー

「折形」は、室町時代から上級武家の間で伝えられてきた
贈り物を和紙で包む作法。
相手を敬い、快い人間関係を保つ為の
礼をつくした心を形にしたものです。

DPP_0009 のコピー

ちょっとしたお金を渡す時に
こんな千代紙で包んで渡すと
相手の方が喜んでくださりそうですね。

DPP_0005 のコピー

DPP_0008 のコピー

和紙を日常で使うことで
心豊かな日々に繋げられたら嬉しいですね。

「日本の生活デザイン」講座で気付かされた「日本のモノづくりの力!」

2014年3月15日

マイスター本科第13期第5回「日本の生活デザイン」講座開催しました。
担当はプロダクトデザイナーの村澤一晃先生。

DPP_0062 のコピー

今や日本は各種デザイナーの人数では間違いなく世界トップクラスというデザイン王国です。
ところがデザインという行為やその役割を知る機会はあまり多くはありません。

村澤先生の「なぜそのモノはその形をしているのか?」

DPP_0052

この問いかけに
「今迄何気なく目にしたり使ったりしているモノの形・意味などを改めて考えさせられ、原点に戻る事を意識し、多くの気付きを得た。」
との声が多く聞かれました。

DPP_0068 のコピー

使い手としてデザインを理解するためには、完成した姿形を見るだけではなく、
デザインされたモノの背景を知る必要があります。


身近な道具や家具を通し「デザインの訳」を知る事で
デザインの目利きとなり、
これからの日本、そして世界のモノのあり方を考えましょう。
村澤先生のプロフィールはこちら https://www.nipponbrand.org/honka/teachers/murasawa_kazuaki.html

縄文時代から続く「漆」の文化を、日々の生活で愉しむ

2014年3月15日 第12期第7回講座“「漆」の話”講座が開催されました。

アジア各地に漆の文化はありますが
日本では北海道南茅部町の石ノ垣B遺跡から
赤色漆の副葬品が平成12年に出土しました。
ナント推定9000年前です。

漆工芸品が出土した最古の遺跡といわれている
中国揚子江流域の遺跡が7000年前ですから
いかに日本の漆の歴史が古いか覗えますね。

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畠中博子先生から「漆の歴史」「漆の木」「漆の特色」などを学び
後半は漆造形作家である畠中先生が実際に製作で使われる
お道具類を見せて頂きます。

DPP_0021 のコピー1

金粉を撒く時に使うもの。

DPP_0031 のコピー1

受講生からの素朴な疑問にもわかりやすくお答え頂きます。

漆は日常生活にあまり使われなくなっていますが
後半は食文化と漆器に造詣の深い福田典子先生より
「食文化における漆器の歴史」と
「生活に活かす漆器」というテーマで具体的な使い方例をプレゼンテーションして頂きました。

DPP_0036 のコピー

漆器ならではの味わいを
ちょっとしたアクセントとして日々の暮らしに加える事で
豊かな気持ちになる・・・

DPP_0043 のコピー

すぐに実践できそうですね!


畠中博子先生のプロフィールはこちら
https://www.nipponbrand.org/honka/teachers/hatakenaka_hiroko/

マイスター本科第13期4回“「漆」の話”講座開催しました

2014年2月22日(土)
マイスター本科第13期第4回“「漆」の話”講座を開催しました。

講師は漆造形作家の畠中博子先生と、
特別講師の食文化研究者の福田典子先生です。

本科講座では毎回各先生から事前に質問が出されます。
今回は「漆製品」についてです。

「漆」について質問を受けることで
「漆」について考えてから講座に臨みますので
受講生にとって予習となります。
又、講師の先生にとっても受講生の皆様が
「漆」とどのような関わりがあるかを知る事ができますので
その結果を講座に反映できます。

講師と受講生双方向のコミュニケーションが
この講座の特色です。
本やインターネットでは得られないものですね。

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前半は畠中先生より「漆の歴史・原料・特色・・・・」など基本的な事を学びます。
その後、漆器の実物を前に加飾などについて伺います。

DPP_0065
漆造形作家である畠中先生が実際に制作で使っている道具を見せて頂き
制作工程を知る事で、どれだけ手の込んだ制作なのか理解できます。

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後半は福田先生による「食文化における漆器の歴史」
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「生活に活かす漆器」として
実際のテーブルコーディネート例を見る事で
ご自分がどう漆器を使っていけるかイメージできた方が多かったようです。

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お二人の先生それぞれの「漆」への思い入れや愛情を受け
漆を身近に感じた方、もっと日常使いしたいと思った方が増えました!

ニッポンブランド・マイスター講座を受講された皆様に
ニッポンのモノづくり文化の素晴らしさを多くの方に伝えて頂きたいですね。

マイスター本科第12期6回「日本の紙-和紙」講座開催しました

2014年2月22日(土)
マイスター本科第12期6回「日本の紙-和紙」講座を開催しました。

講師は和紙造形作家の大柳久栄先生です。

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大柳先生から受講生へのメッセージです。
「和紙は四季のある自然風土に育まれた
日本の文化を支えた基底材としての役割を担ってきました。
文化史をたどることは、紙の歴史をたどることと同じです。
この両者を確認し和紙のこれからを考えてみましょう。」

前半は和紙の歴史。
多くの画像を見ながら振り返ります。
DPP_0009

和紙の製造工程を「石州半紙」のDVDを通して知り
大柳先生所蔵の様々な和紙の実物に触れます。

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後半、本物の和紙「半紙・千代紙・淵紅」を使っての
「折形」のワークショップ。
和紙を使った「折形」の文化は、古来より日本に伝わるもてなしの心を形にしたものです。

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最も薄く、強く、風合いが美しい紙「和紙」。
日本文化を支え伝えてきた和紙の歴史や製造方法や使われ方を学ぶだけではなく
和紙を通して日本に伝わる包みの礼法から日本人の真心を再確認します。

マイスター本科第14期第1回講座を開催しました。

2014年2月15日 マイスター本科第14期第1回講座を開催しました。

生憎の大雪の為、会場の東京ミッドタウンまでお越しになれず
欠席の方もおられましたが
本科講座は他の期での振替受講ができますので
ご安心頂きました。

マイスター本科第1回講座は、オリエンテーションと
国際陶芸アカデミー会員・美術評論家の外舘和子先生による
「想像のシステムから見た日本の“うつわ”」です。

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外舘先生より、マイスター本科講座の趣旨と8ヶ月かけて何を学び、得ていくかのお話があり、
各受講生から自己紹介とともに受講の目的について語って頂きました。

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その後、「想像のシステムから見た日本の“うつわ”」講座です。

前半は日本のうつわの歴史を遡り、現代までを分かり易く学びます。

近現代では、焼き物の産地と、生産工程の違い、デザインの関係性や
「クラフトデザイン」という日本独特の作家のあり方など
初めて聞く言葉も多かったのではないでしょうか。

後半は、受講生の皆さんが持ち寄った
「日常よく使う湯呑、またはカップ」について、グループごとにディスカッション。

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ディスカッション

皆さんそれぞれの特徴、気に入っている理由など熱く語り、盛り上がっていました。
その後、各グループ代表によるプレゼンテーション。

DPP_0047

外舘先生に講評して頂き、
焼き物の種類、作家さんの思い、使い手の姿勢など、改めて感じることも多かったようです。

外舘先生

外舘先生から、「焼き物は、日常に使うものこそ持ち主の美意識の基準になる。」
という言葉を頂き、使う側のこのような思いが、作り手のさらなる意欲やクオリティに繋がるのだと思いました。

これからの8ヶ月間で、受講生の方々のモノへの意識がどう変化するか
とても楽しみです!

マイスター本科最終講座は外舘和子先生と白洲信哉先生による「これからのニッポンのモノづくり」です。

2014年1月11日 マイスター本科第11期最終講座を開催しました。

マイスター本科最終講座は、
国際陶芸アカデミー会員・美術評論家の外舘和子先生と
文筆家でプロデューサー・月刊「目の眼」編集長の白洲信哉先生による
「これからのニッポンのモノづくり」です。

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前半は白洲家に伝わる工芸品を紹介頂きながら、
日々の生活の中での楽しみ方を伺います。

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白洲先生の祖父である小林秀雄氏(文芸評論家)が、黒田辰秋氏から頂いた木の小箱を紹介。
黒田辰秋は、近代を代表する木漆工芸家でどっしりとした力強い作風で、木工の人間国宝です。

↓こちらは白洲家で長年使い続けたもの。角が丸くなり柔らかな雰囲気です。
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↓こちらは白洲家所有の同じ黒田作の新品。
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黒田の箱が、使い込まれる事で柔和な風情になり、
使っている人がもう一つの“大らかで優しい黒田”の魅力を引き出したと言えます。
日本人にとって、工芸品は日常使いのものであり
日々の生活を豊かにしてくれます。

後半は、
講師の先生方と受講生の皆様と
「これからのモノづくり」についてディスカッション。

最後に、白洲先生が編集長をされている月刊「目の眼」の販売もあり、
ご購入した本にサインを頂きました。

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修了がニッポンブランド・マイスターとしての出発点となります。
ニッポンのモノづくりの素晴らしさを
より多くの方に伝えて行ってください!

白洲先生のプロフィールとメッセージはこちらから
https://www.nipponbrand.org/honka/teachers/shirasu_shinya.html