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「白洲塾第2回茶洒金田中」開催

2018年6月20日(水)
「白洲塾第2回茶洒金田中」開催

白洲塾第2回は「夏至の宴」
場所は表参道の「茶洒金田中(さーしゃかねたなか)」です。
金田中は大正時代に新橋の花柳界にて創業し、京都の祇園と比肩される日本屈指の格式を持つ老舗料亭。



「茶洒金田中」は表参道の交差点近くに新たにできたランドマーク「オーク表参道」の2階にあります。
エントランスホールから「茶洒金田中」へのアプローチ空間は、
古代の石室をイメージし「究竟頂 (くっきょうちょう) 」と名付けられています。
天井からは数理模型をモチーフにした「Marhematical Model 013」が地上へ伸び、
神殿的空間における招待の役割をはたしています。
このエントランスは「茶洒金田中」だけの入り口です。
贅沢ですね!



このエントランス空間から「茶洒金田中」までを
一体的な作品として手掛けたのは
日本の古美術・古建築・古典文学への造詣が深い杉本博司氏。
活動分野は、写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理、と多岐に渡り
写真作品は世界中の美術館に収蔵されています。



「茶洒金田中」の内装は、極端に大きな開口から庭を見せ
ヒバ無垢材を贅沢に使った2本の大型テーブルと
白を基調にした壁がとても美しいです。
苔庭の石は中国の青島から200㎞離れた採石場から運ばれ、総重量500tにものぼります。

スタートは夜7時半。
本日は「白洲塾」の貸し切りです。





金田中4代目の岡副真吾氏による特別な御献立が用意されました。
通常の「茶洒金田中」とは全く異なる料亭料理です。



料理のテーマは「入梅」。
「涼肴」と題された涼し気な前菜が白木のカウンターに並べられ
参加者を迎えます。



普段新橋の料亭でしかお目にかかれない数々の器に
入梅をイメージした料理が並びます。





美しく盛られた料理を目で愉しみ、記念写真。



魯山人の縁高皿に並べられた
能扇面蒔絵蓋の鱧料理が美しい。



さあ、宴の始まりです。



黒丸盆で銘々に出される「涼肴」の数々。
「水無月の氷室仕舞い」と題された胡麻豆腐。
へぎ板には「鴨白ロース 熟トマト アスパラ 杏黄身酢」
白木の椀は「トマトの澄汁」です。
焼いたトマトから滴った旨味たっぷりな澄汁。





岡副氏が料理の名前や器の由来を解説。



ユーモア溢れるお話で
格式ある料亭料理をリラックスして愉しめました!



蒔絵蓋は「鱧長落し 鯒細造り」
金砂皿には「琥珀掛け 黄身玉子 焼き茄子 油霜海老 煮鮑」





温かい料理に移りました。
「沢煮椀」
金田中が輪島尚古堂と新たに創った器。
透き漆の竹筒に蒔絵の蓋。



蒔絵の蓋に霧吹がかけられており 梅雨の演出かと思っていたところ
岡副氏から
「昔よりお殿様にお出しするものにはこのようにし
料理を作った後に誰も触っていない、毒は入れられていない」
とのお話を伺い、日本料理の奥深さを実感。



温肴
「丸玉地蒸し すっぽん地」は四角い銀中箱
「梅雨鯒昆布蒸し 青白かもじ葱」も銀箱で



岡副氏より「丸玉地蒸しを四角い箱にしたら
やっぱり四隅が食べにくかった」と苦笑いのお話が!



本日のメイン「生け鮎塩焼き」
生け鮎でなければ口は開いていないそうですよ。







最後の飯料理です。
竹に米を入れ、紙で蓋をしてオーブンで焼いたもの。
炊飯器で炊いたものより、もち米のような触感が。
趣向を凝らした演出で一品づつに感動です。



白洲先生監修の、東大寺の展示から
焼けた読経にも美しさを感じ取る日本人の美意識の話。
「入梅」をテーマにした
旬の素材を生かした、季節感豊かな料理をいただきながら
都会で暮らす私達が、季節をどう感じ取っていけるかなど・・・
今宵の白洲塾も様々な「日本的なるもの」の話が弾みます。





デザートは素朴な白木小椀に「葉桜アイスクリーム 求肥」
さくらんぼ添え



料理が運ばれたカウンターには
各御膳で使われていた 絵替わりの蒔絵をディスプレイ。
料理の代わりに素晴らしい器を見て楽しめる演出に 一同見入ってしまいました。



現代の職人が作った蒔絵と、骨董の蒔絵が並び
時の経過を実感します。





今回の金田中の内装とビル全体を手掛けた杉本博司氏の芸術的なことから始まり
古典から現代、禅の世界、日本的なるもの、の話など
来月の第3回が一段と楽しみです。

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