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マイスター本科第11期第1回「うつわ」を開催しました。

6月15日
マイスター本科第11期第1回 <創造のシステムから見た日本の「うつわ」> 講座を開催しました。

講師は「美術評論家・国際陶芸アカデミー会員」の外舘和子先生です。

今回は、11期の第1回目ということで、前半に参加受講者の皆さんで自己紹介をするオリエンテーションを実施しました。
皆さん、それぞれに日本のモノづくりに対する思いがあり、これから8か月間、授業を通してその見方がどう変わっていくのか楽しみです。

第1回目は、「課題の回答」と「焼き物の歴史」、「工芸・デザイン・クラフト」、「グループディスカッション」の3部に分かれて講座がスタートしました。

さて、第1部は、「課題の回答」と「焼き物の歴史」
受講者の皆さんに前もってアンケート形式の課題を出し、それについての回答を、先生と一緒に見ていきました。

焼き物の歴史は、紀元前から始まり、縄文、弥生時代まで遡ります。さらに「作家」が誕生する近現代へ繋がる大正、昭和時代の代表作などをレクチャーして頂きました。日本人の焼き物は、海外とは違い古い製法を大切にして、それを一つの味として楽しむ文化があると知りました。



第2部は「工芸・デザイン・クラフト」についてです。
近現代の作家さんに焦点を当て、焼き物の産地と、生産工程の違い、デザインの関係性などを学びました。
「クラフトデザイン」という日本独特の作家のあり方など、初めて聞く言葉も多かったのではないでしょうか。

第3部は「グループディスカッション」とその発表。

受講生の皆さんが持ち寄った「日常よく使う湯呑、またはカップ」について、グループごとにディスカッションしてもらいました。

普段から使っている器を、今一度よく観察してみること。それぞれに器に対する愛着や思い出があるはずです。
他の器と比べてみることで、気が付かなかった作家性の違いや産地の違いを発見できました。

 

皆さんそれぞれの特徴、気に入っている理由など熱く語り、盛り上がっていました。

その後、グループの代表者が選んできた湯呑・カップについて発表。
先生にそれについて講評して頂きました。

 

焼き物の種類、作家さんの思い、使い手の姿勢など、改めて感じることも多かったようです。

先生から、「焼き物は、日常に使うものこそ持ち主の美意識の基準になる。」
という言葉を頂き、使う側のこのような思いが、作り手のさらなる意欲やクオリティに繋がるのだと思いました。

皆さんも、特別な日だけでなく、まずは普段の生活から、器のあり方を見直してみようと感じたのではないでしょうか。

本科講座はこちら
https://www.nipponbrand.org/honka/13th/

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