- 2018年6月5日
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Nippon宵座「今様和茶:新茶のおもてなし」講座開催しました
Nippon宵座「今様和茶:新茶のおもてなし」講座開催しました。
東京ミッドタウン「THE COVER NIPPON」内にて開催する
Nippon宵座。
平日の午後7時~9時、お仕事帰りにテーブルを囲み“車座”になって愉しんでいただく講座です。
5月のテーマは 「新茶のおもてなし」。
講師はNBM本科にて「日本茶の愉しみ」講座を担当されている山上昌弘先生です。
日本茶インストラクターの山上先生は、
「茶葉やお茶は手間もかかっている、本来とても贅沢なもの。日本茶のことをもっと知ってもらい、プレミアムな日本茶のスタイルを広めていきたい」
と、日々活動されています。
本日は、新茶の美味しい淹れ方や召し上がり方、
新茶にまつわる話はもちろんのこと、
様々な角度から、新茶を愉しんでいただきます。
まずは、ワイングラスで新茶を冷茶でいただきます。
日本茶は淹れ方だけでなく、うつわでも味わいが変わります。
三川内焼のストレートの盃、口が広がっている盃、
備前焼の土もののぐい吞みなどで飲み比べ
香りや味わいの変化を愉しみます。
日本茶以外にも様々なドリンクに精通している山上氏より、
お茶とうつわの密接な関係を紐解いていただきます。
次に急須を使って産地の違う新茶の味わいを比較。
伝統的に良質な日本茶の名産地とされる地域を見ると
山間地の斜面で水はけが良く、川が流れていて川霧が立つ特色があります。
今回はこの中から注目の3産地の新茶を飲み比べます。
①静岡県の「川根本茶」
②高知県の「四万十清流茶」
③福岡県の「八女茶」
使う急須は日本六古窯(常滑・瀬戸・信楽・備前・越前・丹波)のひとつ常滑焼。
常滑焼の陶土には酸化鉄が含まれ、お茶のタンニンと反応して、苦味渋味が程よくとれ、まろやかな味わいになるという特徴があります。
ポットのお湯を、湯冷まし用の急須に入れ、お茶碗に注ぎます。
ある程度低めの温度になったところで常滑の急須に入れます。
30~40秒ほど待って各茶碗に少しづつ注ぎ、2回目は逆順に注ぎます。
最後の1滴までしっかり注ぐことがポイント!
3産地の味わいも異なりますが、色もこんなに違うのですね。
今回は新茶と茶菓の、おもてなしマリアージュも愉しみます。
茶菓(さか)には、オリーブオイルでいただく大福、口に入れるとふんわりととろけてしまうほど薄くスライスしたチーズなど、その他ちょっとした工夫をほどこした、お洒落で美味しい茶菓をお召し上がりいただきます。
最後に、新しいお茶の飲み方の提案としてスパークリング冷茶が登場。
山上先生が静岡のカリスマ茶師である前田富佐男氏と作り上げた
アロマティックな香りをまとった全く新しいスパークリング日本茶です。
とてもめずらしい静岡県本山産の玉露の旨味と、
芳醇特許製法の高香茶がブレンドされています。
この夏が楽しくなりそうな新茶のスタイルですね。
参加者にはこのブレンド茶のティーバックをお土産としてご用意。
ご自宅で簡単にたのしめます。
さまざまな顔を見せてくれる日本茶の新しい世界。
普段なにげなく飲んでいるお茶に、またひとつ新たな愉しみとして加わることでしょう。
ニッポンブランド・マイスター本科「日本茶の愉しみ」講座では
山上先生からより深く、海外での日本茶事情なども含め学べます!
山上先生プロフィールはこちら
【著書】
「知識ゼロからの日本茶入門」(幻冬舎)
「世界お茶の基本」(プラザ出版/制作責任者)
「ティー&コーヒー大図鑑」(講談社/共著)など