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第19期「日本茶の愉しみ」講座を開催しました。

【本科 日本茶の愉しみ】
お茶と急須の切っても切れない関係

ニッポンブランド・マイスター講座(NBM)マイスター本科の「日本茶の愉しみ」の回では、日本ドリンク協会代表理事であり日本茶インストラクターの山上昌弘先生から日本茶の製法と種類について学び、実際に玉露や煎茶を味わいます。日本茶の種類ごとに特徴を引き出す淹れ方があり、基本的な点を押さえるだけでもお茶の風味は格段にアップします。

また、淹れ方と同じくらい重要なのが、急須選びです。講座の後半には、地元「常滑焼」の伝統を守りつつ、現代の生活様式に合った商品を提供する株式会社ヤマキイカイ(愛知県常滑市北条3-84)の村田典隆さんがゲスト講師として登壇。常滑の急須を例に、科学的考察を織り交ぜながら、お茶と急須の切っても切れない関係について話が展開されます。
常滑焼は日本六古窯のひとつで、平安時代末期から作られている陶器です。常滑焼と聞いて、多くの人がすぐに思い浮かべる「朱泥」の急須では、あの特徴的な朱色のもとである酸化鉄とお茶のタンニンが反応し、渋味が軽減されたまろやかなお茶を淹れることができます。さらに、釉薬を使わないしっかり焼きしめられた常滑の急須は、使い込むほどに茶渋がしみ込み、お茶の味を引き立てるといわれており、こうした原理を知っていれば、自分の気分や客人の好みに合わせてお茶の味に変化をつけることも可能です。

山上先生いわく、日本人が昔から続けてきた“おもてなし”のベースは「茶道」にあるとのこと。その言葉からも、山上・村田両先生の講義は、「日本茶の愉しむ」ためのものであると同時に、「相手を喜ばせたい」という日本人のモノづくりの精神を知るための講義であることが分かります。淹れる人、飲む人の心を豊かにするお茶について、理解を深めてみませんか?

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