- 2015年5月19日
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マイスター本科第17期第4回「日本の生活デザイン」講座開催しました
マイスター本科第17期第4回「日本の生活デザイン」講座を開催しました
担当の村澤一晃先生はご自身を「股旅デザイナー」とおっしゃる
プロダクトデザイナーです。
「デザインは生活や行動のすべての中にある」を信条とし、
机で図面を描くのがデザインでないことを実践しています。
これまでに国内外100以上の工場を歩き回り、
道を歩くとき、飛行機で移動するとき、稼動する工場を見つめるとき、
誰かと会話するとき、そこからデザインを紡ぎだしていきます。
村澤先生は日本だけでなく
イタリアに留学してデザインを学び、
現地で働いた経験を踏まえ
日本の文化を大切に捉えています。
講座では、受講生に日常使いの茶碗と箸を持参してもらい
村澤先生が特別に用意された
日本ならではの『尺定規』で測ります。
計量法という法律で「尺貫法」の物差し『尺定規』は、
現在流通していませんが、
この定規で測ると解ることがあるのです!
家具をはじめとした生活道具のデザインは
欧米化していますが
日本ならではのサイズ感や、使われ方を
考える機会になったようです。
又、日々使っている木の道具を持ち寄って頂きましたが
材料の木の名前は意外と知らないものです。
ワークショップでは12種類の木のサンプルを
「針葉樹」と「広葉樹」にグループ分けします。
杉・檜・桜など日頃馴染み深い木も
直接触って重さを感じたり、香りを嗅ぐなどして
木の個性を再確認します。
日本は森林大国ですが
木の事を意外に知らない事や
興味を持って見ていなかった事に気付かされます。
そして、身近な生活道具を切り口に
改めて日本人としてのアイデンティティは何かを
考えるきっかけになった講座でした。
村澤先生のプロフィールはこちら
https://www.nipponbrand.org/honka/teachers/murasawa_kazuaki/