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ユネスコ世界遺産に登録された「和紙」を学ぶ

2014年11月15日(土)
マイスター本科第15期第7回「日本の紙-和紙」講座を開催しました。

講師は和紙造形作家の大柳久栄先生。

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講座では大柳先生が直接集められた手漉き和紙の標本を頂くことができます。

「楮」「三椏」「雁皮」に分けられた手すき和紙は、
日本各地の人間国宝のものなど
貴重なものばかり。

和紙標本

この度、2014年11月27日(日本時間)に、
国連教育科学文化機関(ユネスコ)が
「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」を無形文化遺産に登録しました。

登録対象は国の重要無形文化財に指定されている
細川紙(埼玉県小川町、東秩父村)、本美濃紙(岐阜県美濃市)、石州半紙(島根県浜田市)です。

2009年に石州半紙は単独で無形文化遺産に登録されましたが、
政府は遺産の枠組みを和紙全体に拡大し、
細川紙と本美濃紙を加えて2013年に再提案し
登録されたのです。

和紙は長期保存に耐えられ、
8世紀の美濃国(岐阜県)の和紙が正倉院に保存されています。

和紙の伝統技術が国際的に評価されたのをきっかけに
和紙の生産や輸出に弾みがつくとよいですね!

こちらのベストは「紙布(しふ)」と呼ばれる、
和紙を細く縒(よ)った紙糸で織った布で作られています。
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作者は桜井貞子さん。

宮城県白石市に伝わる「白石紙布」は
伊達藩から将軍家への献上品とされた極上の品。

和紙そのものを衣服に使う「紙子」とまったく異なり、
上品で精緻な織物はまさに紙の芸術品です。

桜井さんは、紙布の美しさと風合い、高い技術にほれ込み
長く途絶えていた紙布作りを復活させました。

和紙の様々な魅力を伝える大柳先生の講座から
「日本文化の美しさを改めて感じることができた」
との声が多く聞かれました。

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大柳先生のプロフィールはこちら
https://www.nipponbrand.org/honka/teachers/ohyanagi_hisae/

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