江戸の粋を感じる型小紋。あれほど精密なデザインが日本で発展してきた背景には、日本には上質な楮紙があったこと、刀鍛冶の優れた技術による切れ味いい刃物があったこと、そしてなにより、美を求める心があったこと—-日本人の技術力と美的センスを集約した江戸型小紋の世界を、職人の目線から語っていただきます。普段見ることのできない職人の道具や、代々続く染職人の6代目が語る伝統工芸の世界をゆったりと楽しむ、贅沢な知的時間をお過ごし下さい。
- 江戸型小紋に沖縄の紅型を取り入れる現代の職人
- 江戸小紋は江戸時代の武士が裃(かみしも)の柄として取り入れ、発展してきました。そして江戸中期には粋を愛する江戸の庶民にも広がり、男女問わず愛されるようになりました。一方、琉球紅型は、南国沖縄の風景が生み出す強いコントラストが表現され、その大胆な図案と鮮やかな「色」が特徴です。江戸型小紋の家に嫁ぎ、6代目として活躍する 三橋京子氏は江戸型小紋の伝統を受け継ぎながらも、女性ならではの感性で今の時代にフィットする染め布を生み出しています。伝統技法を受け継ぐ職人の制作秘話や、道具に宿る職人の心など、普段なかなか聞く事のできないお話をうかがいます。
日時 | 2010年5月12日(水)19:00~20:30(受付18:45~) |
場所 | 東京ミッドタウン3階 THE COVER NIPPON店内 |
費用 | 2,000円(税込)/ペア料金 3,200円(税込) ※お二人でご参加の場合 お一人様 1,600円 |
講師 | 江戸型小紋職人 三橋京子 1946年、東京生まれ。江戸型小紋の家に嫁ぎ、五代目義父三橋榮三の元で一から修行し、型小紋作家として今日に至る。その特徴は、先代から受け継がれた伝統の技と沖縄紅型を取り入れた斬新な柄感覚にある。教育委員会賞、江戸川区議会議長賞、江戸川区長賞などを受賞。江戸川区無形文化財。 |